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SAL2875 (2.8/28-75 SAM) (28-75mm F2.8 SAM)
4-8
4-5.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバック
(f F)
の確認/調整
この項では
,
ズーミングで焦点距離を変化させた時に起こるピント位置の変化量の確認/調整方法を記載しています。
使用機器
1000 mm
コリメータ
フランジバック測定器
A
マウントアタッチメント
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
4-5-1. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の確認
1.
準備
1)
「
4-3.
光軸の確認
/
調整」の「
1.
準備」を実行する。
2.
像点移動量
(
焦点距離
)
の確認
1)
ズームを
TELE
端
(75 mm)
にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させて
44.56 mm
にセットする。
3)
フォーカスリングを近端から回転させて
,
ピントを合わせる。
4)
ズームを
TELE
→
WIDE
,
WIDE
→
TELE
に回して,各焦点距離において規格値を満足していることを確認する。
注意
:
フォーカスリングは回さないでください。
規格値
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f F (mm)
75
44.56
±
0.03 (44.53
∼
44.59)
60
50
44.56
±
0.09 (44.47
∼
44.65)
35
28
44.56
±
0.05 (44.51
∼
44.61)
Table
4-5-1
5)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,
「
4-5-2.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジ
バック値
(f F)
の調整」を行う。
3.
フランジバック
(f F)
の確認
1)
ズームを
TELE
端
(75mm)
または
WIDE
端
(28mm)
,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ,このときのフランジバック値を確認する。
規格値
(
オーバー無限端
)
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f F (mm)
75
45.56
±
0.15 (45.41
∼
45.71)
28
44.64
∼
44.79
Table
4-5-2
3)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-5-2
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバ
ック
(f F)
の調整」を行う。
4-1-2.
調整手順
•
•
•
•
•
•
•
4-5-2. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の調整
1.
準備
「
4-5-1.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバック
(f F)
の確認」を行い,被検レンズのフランジバック
(f F)
が,
Table 4-5-1.
の規格値を
満足していないことを確認する。
2.
調整方法
1)
ズームを
TELE
端
(75 mm)
,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ,このときのフランジバック値を確認する。
(f't)
3)
手順
2)
の結果から,以下の計算式により,
1
群調整ワッシャの増減量を求める。
T1 = (f't - 45.56)/2 T1: 1
群調整ワッシャの増減量
f't:
TELE
端
(75 mm)
,オーバー無限端のフランジバック値
4)
手順
3)
で求めた結果より,
1
群調整ワッシャを増減する。
また,
1
群調整ワッシャの厚みに合わせて,ねじを選択する。
T1
の値が正
(+)
の場合,
1
群調整ワッシャの厚みを増やす。
T1
の値が負
(-)
の場合,
1
群調整ワッシャの厚みを減らす。
1
群調整ワッシャ
部品コード
厚さ
(mm)
4-162-834-01
0.5
4-162-834-21
0.2
4-162-834-31
0.1
Table
4-5-3
ねじ
部品コード
部品名
選択基準
4-162-857-01
BT1P1.7x5B3C
1
群調整ワッシャの厚みが
1.2mm
以上
4-163-678-01
BT1P1.7x4B3C
1
群調整ワッシャの厚みが
1.2mm
未満
Table
4-5-4
フィルターねじ枠
1群組立
1群ワッシャ
1群調整ワッシャ
Fig.4-5-1
5)
ズームを
TELE
端
(75mm)
にセットする。
6)
フランジバック測定器のノブを回転させて,
44.56mm
にセットする。
7)
フォーカスリングを近側から回転させて,ピントを合わせる。
8)
ズームを
WIDE
端
(28mm)
にセットする。
注意
:
フォーカスリングは,回転させないでください。
9)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ,このときのフランジバック値を確認する。
(f'w)
10)
手順
9)
の確認結果から,以下の計算式により,バック調整ワッシャの増減量を求める。
TB = f'w - 44.56 TB:
バック調整ワッシャの増減量
f'w:
WIDE
端
(28mm)
,光学無限のフランジバック値
•
•
•
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